2012/07/19 13:03

燻し銀について

・ 黒くなるのは酸化ではなりません
長い間放置していたり、温泉に使ったりして黒く変色していた経験はございませんか。よく、酸化したと思われる方も多いのですが、本当は酸化でなく、硫化という反応により変色してしまいます。硫化とは硫黄成分に反応する現象の事をいい、銀の場合は黒く変色します。空気中や温泉(硫黄成分が入っている温泉とそうでない温泉があります)に硫黄成分が含まれているため、変色してしまいます。その他にも、紙やゴム製品などにも硫黄成分を含有しているものもあります。出来るだけ一緒にせず、離して保管しましょう。

・ 自分で簡単にいぶし銀を楽しめる!
硫化した黒いシルバーアクセサリーはよくは見えませんが、あえて硫化を利用し、この黒く加工することがあります。これをいぶし銀といい、ハード系アクセサリーやインディアンジュエリーなどで多く使われています。ご自身でいぶし銀の加工を楽しみたい場合、硫黄成分入りの入浴剤が市販されていますので、その中に漬けてみると変化を楽しめます。凹凸部分を研磨剤などで調整していただければ、かっこよく仕上がると思います。硫黄成分入りの入浴剤で代表的なものが六一○ハップ(むとうはっぷ)です。
使用方法は、熱いお湯(80度以上)をコップにシルバーが浸る程度いれ、その中に六一○ハップを数的入れます。そのなかにシルバーを浸けるとみるみる真っ黒になって いきます。温度で反応の早さが変化しますので、15秒ほどで一度取り出してみて、確認して、さらに黒く変色させたい場合はもう一度、15秒程度つけて見るといったやり方でやってみるとうまく調整が出来ると思います。長時間浸すと元の色を残したいところがなかなか黒い色が取れなくなることがあり、注意が必要です。また防ぐ方法として液体に浸けてしまわず、筆などで変色させたい部分だけを熱いお湯に溶かした六一○ハップを予め塗って置く事で回避できます。最後に銀色に戻したいところだけを研磨剤などで磨いてみて下さい。

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